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JUNK HEAD/YAMIKEN  コマ撮り長編アニメ「Junk Head」完成!
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フォームラテックスマニュアル 1 (自己流)
フォームラテックスまたはフォームラバーと言われていますが
ラテックスと言うのは乳液の事で、ラバーはゴム状の伸び縮みする物という事なので
材料の状態か、完成した製品の状態かと言う違い。



自分の使っているフォームは4種類の材料から構成されていて、
ベース(ラテックス/天然ゴム)
フォーミング材(発泡材)
キュアリング材(硬化剤)
ゲリング材(ゲル化材)です。

この材料をミキサーで撹拌しながら混ぜ合わせ、オーブンで加熱して硬化させます。

日本の物は3種類の様ですが基本的な構成成分は同じ様な物で、
ベースと発泡材が最初から混ざっている状態の様です。

フォームラテックスを購入すると撹拌スピードや撹拌時間等の
マニュアルが入っていますが、この通りに作業すると失敗する確率がデカイです。

道具等すべての制作環境を向こうと合わせれば別ですが。

ミキサーで混ぜ合わせながら、とろみの有る泡状の内に型に流し込むのですが
下手をすると撹拌している最中に固形化して材料を廃棄する事になり、
上手くいっても型に流し込める時間が3~5分程度と短く、複雑な型だと
流し込んでいる最中に固形化してやはり廃棄と言う事になります。

特に原型に突起が有る様な物の型の場合、奥までフォームが入り込まず欠損した状態になります。
細かい所迄入れ込む様な作業の場合3~5分ではとても足りません。

継ぎ足しで別に作ったフォームを入れても発泡率等の違いで完成品につなぎ目が出来てしまいます。
(それぞれのフォームの硬さが違ったり、つなぎ目にキレイに入り込まず溝状になったり)

なので一発で丁寧に型に流し込む時間の余裕が必要なので、自分でいろいろと実験を繰り返し、
~数時間という長時間の可使時間を得る方法を発見しました。
(自分が知らなかっただけで、すでに有る方法なのかもしれませんが・・・・)



まず最初に知っておく必要が有るのは、それぞれの材料の意味と硬化のメカニズムです。

ベース(アルカリ性)は天然ゴムからなるラテックスで、ゴムノキから採取した樹液です。
天然ゴムと言うのは採取したままだと外気に触れpHが低下し数時間で凝固してしまうので
凝固を防ぐため安定剤としてアンモニアを添加しpHを10以上にしています。
なのでこの材料は鼻に突き刺す様なアンモニア臭がします。

フォーミング材(アルカリ性)は界面活性剤で泡立てる役割です。

キュアリング材(アルカリ性)はラテックスを加流させるための硫黄です。
ラテックスに硫黄を混ぜ加熱すると架橋と言う反応をおこし硬化します。
この材料が混ざっていないと加熱しても硬化せずに粘着質が残り、
触ると泡が潰れたまま(ケーキを押しつぶした感じ)になりスポンジ状になりません。


上記3種類はアルカリ性で、まずこの3種類を同時にミキサーで撹拌し泡立て、
5倍位に膨らんだら次のゲリング材を投入します。



ゲリング材(酸性)というのは液体を固形化させる物です。
ラテックスの成分であるタンパク質が酸性のゲリング材で凝固しています。
※これはキュアリング材の加流(硬化)とは別の意味です。
上記3種類を泡立てた状態というのは、材料自体はまだ液体のままです。
ゲリング材が混ざっていないと、泡が潰れていき液体に戻ってしまい、
混ざっていない部分は空洞になってしまいます。


メカニズムは、3種類のアルカリ性の材料を酸性の材料で固形化
加熱により硬化させる、と言う物です。


アルカリ性のラテックスに酸性を混ぜ、中性になった時に固形化します
そして実際作業するにあたり一番問題になるのがゲリング材(酸性)を投入して
中性(固形化)になるまでの時間になります。
この時間の内に型に詰め込まなくてはなりません。


次はこの時間の調整方法等を紹介します。





end
2010/12/22(Wed)08:30 [ フォームラテックス ] Comment/0. Trackback/0 . TOP ▲
フォームラテックス用自作オーブン
フォームラテックスと言うのは、天然ゴムを発泡させたスポンジの様な物です。

液体状の物をミキサーで撹拌しながら数種類の材料を混ぜ合わせ型に流し込み
使い方として特殊メイクやコマ撮り用人形等を制作します。

フォームラテックスは最終的に加熱して硬化させます。
普通の人だと市販のオーブントースターとかで加熱しているらしいんですが、
一般の物だと大きな物が入らず、大きな加熱器は数十万円位するので、自作しました。
フォームの加熱方法にはお湯で煮る等の方法などありますが、
温度調整のし易さや自分の環境での作りやすさからヒーターBOX式にしました。

材料費としては1~2万円位です。

フォームの焼ける内寸法は56cmX56cmX44cmです。
箱の材料としては、
コンパネ(厚ベニヤ)・ケイカル板・シリコンコーキング・
蝶番・キャスター・木ネジ・木工ボンド・塗料等。

基本的にコンパネで箱を作り、内側をケイカル板で張り込んでいるだけです。
熱が逃げにくい様になるべく厚いケイカル板の方が良いと思います。
フォームラテックス


あとフォームの加熱で水蒸気も出るので内側にウレタン塗料を塗り隙間をコーキングで詰めています。
水蒸気の発生で熱伝導も良くなるだろうと言う考えもあります。
フォームラテックス

画像では見にくいですがヒーターの正面は斜めにケイカル板を貼り
熱風が上に反射するようにしています。




加熱の装置として使用した材料は
小型ファンヒーター・温度調節器・リレー・タイマー・コンセント・配線等

フォームラテックス
ファンヒーターはこういう物を(ヤフオクで1000円位)分解して電熱線とファンのみにします。


フォームラテックス

サーモも付いているので切り取り配線しなおします。
自分は1000Wのヒーター1つで作りましたが、600Wを2個とかの方が熱循環的に良いと思います。


箱に穴を開け配線を外に出す。

フォームラバー

元のコンセントに切り忘れ防止の為タイマーを付けます。



フォームラテックス

左から温度調節器(4000円位)・リレー(1000円位) 
右上がファンヒーターへの電源  右下が電源元のスイッチ


フォームラバー

手に持っている先端が温度センサーで庫内の平均温度の位置辺りに穴を開け差し込みます。

原理として中のヒーターが庫内の温度を上げて行き、設定温度以上になると電源が切れ
温度が下降していき設定温度以下になるとまた電源が入る、というのを繰り返します。


自分の買った温度調節器が10アンペア(1000W)迄だったので真ん中に有る15アンペアの
リレーに繋げています。  ファンヒーターよりも対応の大きな物が必要です。

電源とヒーターの間をリレーでカチカチとON/OFを繰り返しているのですが
そのリレーをコントロールしているのが温度調節器になっています。

まだ使用回数は十数回程度で、今後の耐久度は分かりませんが、
上記自作ヒーターBOXはこんな物でもフォーム加熱ができるよ、と言う紹介です。

自分の使っているフォームは80度の加熱設定なので、その辺りの温度でしか試していません。
寒い場所では放熱対策も必要になってくると思います。
センサー等材料も精度を上げようと思えば金額も上がって行きます。
その他配線の太さ等々・・・

作り方の細かい所迄は説明出来ていませんが、後はご自身で工夫して下さい。
ただ、簡単な作りですが、上の説明で自信の無い人は自作しない方がいいでしょう。

電気なので火災や感電の危険もあります。


フォームラテックスの扱いはまた今度。




end
2010/12/17(Fri)08:12 [ フォームラテックス ] Comment/0. Trackback/0 . TOP ▲